思考メモ

午前4時の『4分33秒』

2026.06.25

20年前以上のある授業で、ジョン・ケージに出会っていらい、常に『4分33秒』が通奏低音のようになり続けている。

博士課程で取り組んだ「芸術作品における完成と未完」のテーマは断念したものの、長い年月をかけて、いや実社会を経て、再会することにした。

以前は博士論文のための研究だったが、今はやはり、人生でどうしてもケリをつけておきたいテーマのように思う。

前川先生との再会で、急激にアーカイブの思想と実践に惹かれる。しかし、これは、私が地方自治体や中小企業の仕事で取り組んできた仕事の理論体系だとも気づく。

流動するもの、鳴り響く音、それらを完成(=固定化)するのではなく、アーカイブとして別の存在に置き換える。作品の意味や存在レベルではなく、流動そのものをアーカイブする。そして、それを誰もがアクセス可能な形態にデザイン(実装)する。またそのアーカイブそのものにも誰もが参加できる。つまり、完成はない。持続的に発展(?)、変化、別の意味で再流動化し続ける。

これをうまく研究、実装することは難しいが、どうも避けて通れそうにもない。

よくよく考えれば人生とはある意味で、その人その人のアーカイブに他ならず、誰もが無意識で異なる情報設計をもちつつ、実装しているのではないだろうか。